東京国立博物館(東博)の常設展示では日本の仏像だけでなく海外の仏像も観覧することができます。
文化財(美術品)が展示される建造物が複数あり、それぞれ異なったテーマで展示が行われています。
常設展示の仏像も複数の展示施設にわけて展示されていますので順番に紹介します。
Contents
東博の常設展示で仏像を観覧できる展示室はどこ?展示内容も紹介
日本の仏像を見学するなら本館1階11室
まずは日本の仏像。
東京国立博物館の本館は展示室が1階と2階にあります。
そのうち1階ではジャンル別展示というものが行われて、1階のそれぞれの展示室で漆工や刀剣などジャンルごとに美術品が展示されています。
仏像(彫刻)が展示されているのは1階の11室です。
本館1階の正面にある入口から入ってすぐ右側にある展示室です。
東京国立博物館の公式サイトにあるフロアマップを引用します。
画像引用元:http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=115
(図はクリックで拡大できます)
上図右下の11と書かれているところが彫刻展示室です。
数ヶ月ごとに展示替えが行われているので、展示内容は常に一定というわけではありませんが、平安時代から鎌倉時代の木彫像を中心に展示されています。
↓東京国立博物館の公式サイトに展示作品リストが掲載されていますので、下記にリンクを貼っておきます。
ちなみに本館の2階では「日本美術の流れ」と題して、縄文時代から江戸時代までの美術作品が順番に展示されています。
数は少ないですが、その中の一部の展示室で仏像が展示されています。
本館2階だと下記の展示室で仏像が数点展示されています。
- 1-2室「仏教の興隆―飛鳥・奈良」
- 3-1室「仏教の美術―平安~室町」
2階も数ヶ月ごとに展示替えが行われているので展示内容は一定ではありませんが、来館するたびに見るものもあるので仏像に関しては大きく展示替えが行われていないのかもしれません。
2階の仏像で注目は薬師寺の国宝・聖観音菩薩立像の複製品でしょうか。
薬師寺は奈良県奈良市なる寺院で、複製のもととなった聖観音立像はその薬師寺の東院堂というお堂で通常拝観できます。
東京国立博物館の本館2階ではその聖観音立像を昭和時代に模したものを見学できます。
模像とはいえ見応えがあります!
時間に余裕があるなら1階の11室だけでなく、2階も観覧することをおすすめします。
↓下記に本館の展示作品リストのリンクを貼っておきます。
平成館1階では塼仏を展示している
平成館は1階と2階に展示室があります。
そのうち1階に考古資料の展示室があります。
考古展示室で塼仏が展示されています。
この展示室もたまに展示替えが行われます。
興味のある方はこちらも観覧すると良いでしょう。
↓下記に塼仏の展示作品リストのリンクを貼っておきます。
法隆寺宝物館1階2室では法隆寺の小金銅仏を見学できる
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法隆寺宝物館では法隆寺に伝来した文化財が展示されてます。
展示室は1階と2階にあります。
そのうち1階第2室では6~8世紀の金銅仏を中心に光背と押出仏も見学できます。
法隆寺宝物館1階2室は東京国立博物館の中でも展示方法がすごいです!
照明といい、ガラスケースの陳列方法といい、おしゃれな空間が演出されています。
きれいなので仏像に興味がない人にもおすすめしたくなります!!
↓下記に展示作品リストのリンクを貼っておきます。
東洋館では海外の仏像を見学できる
東洋館は地下から地上5階まで展示室があります。
中国、朝鮮半島、東南アジア、西域、インド、エジプトなど海外の美術工芸、考古遺物が展示されています。
日本国内の仏像展示施設で最もおすすめしたいのは奈良国立博物館の「なら仏像館」ですが、その奈良国立博物館でも海外の仏像はほとんど展示されていません。
国内で海外の仏像をまとめて見学するなら、この東洋館がおすすめと言えるでしょう。
↓下記に東洋館の展示作品リストのリンクを貼っておきます。
見学所要時間の目安はどのくらい?
東京国立博物館の全展示室をゆっくり観覧していたらとても1日では足りません。
前述した仏像の展示室だけを見学する場合の所要時間の目安を記載します。
かなりざっくりとしたものになりますが、参考程度にご覧ください。
仏像の展示場所のみの見学所要時間
- 本館 :20分
- 平成館 :10分
- 法隆寺宝物館:20分
- 東洋館 :30分~1時間
まとめ
1番人気がありそうなのは平安時代から鎌倉時代の木造の仏像を中心に展示する本館1室11室でしょうか。
塼仏が好きな方は平成館1階の考古展示室に行きましょう。
6~8世紀の金銅仏を見たいなら法隆寺宝物館1階2室へ。
海外の仏像を見るなら東洋館ですね。
好みに応じて観覧する場所を選びましょう。
↑JR上野駅公園口から東京国立博物館の正門までの徒歩のアクセス方法を画像を用いて説明しています。