上野の国立西洋美術館で開催中の「北斎とジャポニスム展」(”ジャポニズム”ではなく”ジャポニスム”で濁らないのが正しい)に行ってきました。

会場の混雑状況や見学所要時間、見どころなどについて記載しています。

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国立西洋美術館の【北斎とジャポニスム展】の開催概要

東京国立西洋美術館
東京国立西洋美術館
  • 会期  :2017年10月21日(土)~2018年1月28日(日)
  • 会場  :国立西洋美術館
  • 休館日 :月曜日(※ただし2018年1月8日は開館)
         2017年12月28日(木)~2018年1月1日(月)、1月9日(火)も休館
  • 開館時間:午前9時30分~午後5時30分
         毎週金曜・土曜日は午後8時00分まで開館
         ※ただし11月18日(土)は午後5時30分まで
         (入館は閉館の30分前まで)

 

関西や名古屋に巡回する?

北斎とジャポニスム展
北斎とジャポニスム展

 

北斎とジャポニスム展に巡回の予定はありません。

観覧したいなら東京の上野にいくしかないです。

 

関西人としては、関西に巡回することがあればもう一度行きたいです。

 

混雑状況や見る時間の目安は?待ち時間はある?

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私が北斎とジャポニスム展を観覧したのは平日の午後。

 

国立西洋美術館の近くにある上野の森美術館の「怖い絵展」や東京国立博物館の「運慶展」では展示会場に入場するための行列ができていましたが、「北斎とジャポニスム展」は待ち時間なしで入場できました。

 

予めチケットを購入していましたが、美術館入口前のチケット売り場もさほど混んでいなかったです。

 

待ち時間はなくても、やはり上野公園は平日でも人が多いです。

国立西洋美術館の展示室内はかなり混雑していました。

 

展示室内では列を作って観覧するようになっていたわけではありませんが、実質的に列ができており、展示ケースの目の前で美術作品を見るには列に続いて流れるように観覧しなければよく見えないところもありました。

 

混み具合がひどいと、後ろから美術作品を見ようとしてもほとんど人の頭しか見えないですからね(汗)

 

 

特に展示会場のはじめ方の展示室で列ができていました。

奥の展示室に行くほど列がなくなっていったので、はじめの展示室はさっと見るだけにとどめるだけでもいいかもしれません。

 

私が観覧にかけた時間は2時間30分ほど。

周りの来館者より遅めのペースだったので、平均的な所要時間は1時間30分~2時間ぐらいかもしれません。

 

展示作品数は、西洋のものが約220点と北斎のものが約80点。

一部の展示品は展示替えされるので、実際に展示されている点数はもう少し少ないです。

 

展示作品の点数だけ見ても、ボリュームがある展覧会であることがわかるでしょう。

 

北斎とジャポニスム展の見どころや感想は?

国立西洋美術館の入口付近
国立西洋美術館の入口付近

 

北斎とジャポニスム展では、基本的に北斎の錦絵・版本と西洋の作品を並べて、北斎がいかに西洋人に影響を与えたのかがわかるような展示の仕方がされています。

 

北斎の絵の構図や人物・動物などのポーズを、西洋人が取り入れているとされる作品がたくさん展示されているのです。

 

 

構図やポーズなどは視覚的な情報なので、北斎と西洋の作品を並べて見れば、直感的にどの部分が影響を受けているのかわかって楽しかったです。

美術の知識がなくても楽しめるところがこの展覧会の大きな魅力です。

 

 

上野公園では上野の森美術館の「怖い絵展」が人気ですが、「怖い絵展」は絵を見て直感的に恐怖を感じるという作品は少なく、解説を読んで作品の背景を知ることでじわじわと怖さを感じるものが多いです。

 

知識があればより深く楽しめるので、あるに越したことはないと思うのですが、「北斎とジャポニスム展」は知識がなくても楽しめるため、個人的には「怖い絵展」よりも親しみやすい展覧会だと思いました。

 

美術になじみがない方にもおすすめしたいです。

 

北斎に限らず、江戸時代の浮世絵にはあまりなじみがなかったのですが、1999年にライフ誌が選定した「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」に日本人として唯一、北斎が選ばれていることが少しわかったような気がします。

 

 

 

北斎とジャポニスム展で展示されているのは、西洋の印象派やナビ派など19世紀後半~20世紀初頭の作品です。

 

この時代の作品を扱う展覧会は比較的多く開催されているので、「北斎とジャポニスム展」で北斎が西洋人に影響を与えた事例をたくさん見れば、同時代の他の展覧会でも「この西洋の作品は北斎の影響を受けれいるのかなー」と感じる機会が増えるかもしれません。

 

この点も「北斎とジャポニスム展」の大きな魅力だと思います。

国立西洋美術館の常設展には近代の西洋画も展示されているので、合わせて観覧することをおすすめします。

 

 

驚いたのは、春画が一点展示されていたことです。

春画の展示スペースだけ簡易的な囲いがされていて、その前に注意書きがありましたが、入場者ならだれでも見学できる状態でした。

 

2015年に東京の永青文庫、2016年に京都の細見美術館で「春画展」が開催された時は、展示品の内容的に入場に年齢制限を設けていましたが、「北斎とジャポニスム展」では事前にそういった記述を見かけなかったので不意打ちでした。

 

また「春画展」が開催されないかなと思ったりしました。

話が逸れましたが、「北斎とジャポニスム展」に行くことで、もっと江戸時代の浮世絵や近代の西洋画を見たくなりました。

 

北斎とジャポニスム展の記念写真撮影場所
北斎とジャポニスム展の記念写真撮影場所

展示室入口前のフォトスポット。

 

↑JR上野駅公園口から国立西洋美術館のアクセス方法を画像で説明しています。

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