京都国立博物館で開催中の国宝展の見どころや観覧した感想、見学所要時間、おすすめ時間帯・回り方などを紹介しています。

また一部の美術品の複製に触れる体験もできるので、その詳細についても触れています。

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Contents

国宝展の開催概要

国宝展の看板
国宝展の看板
  • 会期  :2017年10月3日(火)~11月26日(日)
  • 会場  :京都国立博物館「平成知新館」1階~3階の展示室
  • 休館日 :月曜日
  • 開館時間:午前9時30分~午後6時00分
         毎週金曜・土曜日は午後8時00分まで開館
         (入館は閉館の30分前まで)

※国宝展に巡回の予定はありません。

※展示室内の写真撮影は禁止です。

 

会期中に大きな展示替えが数回あります。

  • 1期:10月3日(火)~10月15日(日)
  • 2期:10月17日(火)~10月29日(日)
  • 3期:10月31日(火)~11月12日(日)
  • 4期:11月14日(火)~11月26日(日)

 

上記のように8週間ある会期を大きく4期に分けています。

1~4期までずっと展示される国宝もあれば、どこか1期だけの展示となる国宝もあります。

 

大規模な展示替えが多い展覧会ということで、国宝展の公式サイトでは「指定した日に展示される美術作品の一覧」を検索できるようになっています。

 

たとえば11月23日(木祝)と指定すれば、11月23日に展示される美術作品をすべて確認できるというものです。

 

来館予定日を指定して活用してみると便利ですよ。

 

↓下記リンク先のページで日にちを指定すれば展示作品一覧を見ることができます。

国宝展公式サイト

 

  • スマートフォンの場合はページの中ほどより少し下
  • パソコンの場合はページの右下

に日にちを指定するところがあります。

 

混雑と待ち時間は?空いているおすすめの時間帯はいつ?

京都国立博物館の平成知新館の前にて
京都国立博物館の平成知新館の前にて

 

展覧会は会期のはじまりから終わりに近づくにつれて混雑するのが一般的ですが、国宝展もその例に漏れず、会期の当初より来館者数が増えています。

 

まず曜日は、当然ながら土日祝日よりは平日の方が空いています。

 

時間帯は、開館する午前9時30分の時点ではすでに長蛇の列ができているため、待ち時間が長いです。

午前中はずっと混雑します。

 

ランチタイムになると混雑具合が少しマシになりますが、ランチタイム終了後から夕方にかけて、また混む時間帯になります。

 

15時台までは混雑している時が多いです。

それ以降、閉館時間に近づくにつれ、混雑が緩和される傾向にあります。

 

なので、16時台以降の遅めの時間帯がおすすめです。

 

ただ、人気の展覧会なので、待ち時間なく入場できても展示室内は混雑しています。

 

金曜日と土曜日は夜間開館日となっており、他の曜日より閉館時間が遅い20時となっています。

 

夜間開館の時間帯も展示室内は混みますが、比較的空いているので一番おすすめしたい時間帯です。

 

 

まとめると、

  • 休日より平日の方が空いている
  • 午前中は混雑する
  • ランチタイムは少し混み具合が緩和される
  • ランチタイム後から夕方は混雑する
  • 夕方から閉館時間にかけて徐々に空いていく
  • 夜間開館の時間帯がおすすめ

 

以上のことから、一番おすすめしたいのは金曜日の17時以降です。

土日しか行けないのであれば土曜日の17時以降をおすすめします。

 

 

閉館30分前になると、かなり空きますが、それだけだともちろん観覧時間が足りないので、閉館の数時間前に行くことをおすすめしています。

 

京都国立博物館の公式ツイッターで待ち時間がツイートされているので確認しましょう。

京都国立博物館の公式twitter

 

国宝展を観覧するためのチケットですが、事前に購入しておくことをおすすめします。

 

混雑している時は京都国立博物館の南門(三十三間堂の向かい側にある門)付近のチケット売り場も行列ができる場合があります。

 

チケットを購入するための行列と国宝展の展示会場に入場するための行列に並ばなければならないので、チケットは京都国立博物館に来館する前に購入することをおすすめします。

 

既にチケットを購入しているならいいのですが、これから購入するならオンラインチケットを購入すると便利です。

 

チケット購入はオンラインチケットがおすすめ

国宝展のチケット
国宝展のチケット

 

オンラインチケットは文字通り、インターネット上で国宝展のチケットを購入するもの。

個人情報を入力して、クレジットカードで決済を行います。

購入したチケットは、入場時にプリントアウトしたものを提示するか、スマートフォンの画面を提示して使用します。

 

使用できるクレジットカードは下記の通り。

  • VISA 
  • MASTER CARD 
  • JCB

 

オンラインチケットの料金は、国宝展の当日券と同じです。

京都国立博物館の窓口で当日券を購入するのと変わりません。

 

オンラインチケットは、電車の移動時間や運慶展の会場の待ち時間で購入できるので、チケットを持っていない場合はおすすめです。

 

↓オンラインチケットのURLは下記です。

http://www.e-tix.jp/kyoto-kokuhou2017/

 

 

国宝展の割引きチケットの購入方法は?

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前述の通り、チケット購入はオンラインチケットがおすすめですが、当日券と同じ値段です。

 

展覧会の会期前なら、当日券より200円ほど安い前売り券を購入することもできますが、会期中でも金券ショップに行けば前売り券と同じぐらいの値段でチケットを購入できる場合があります。

 

もちろん、会期終了直前になるほど、金券ショップのチケットは売り切れている可能性が高いです。

人気のある国宝展のチケットならなおさら早く売り切れている恐れがあります。

 

金券ショップに行けば安いチケットを入手できるとは限りませんので、その点はご注意ください。

 

 

国宝展の見どころと楽しみ方は?

国宝展会場の平成知新館
国宝展会場の平成知新館

国宝展の見どころは、その名の通り、多数の国宝を展示室内で見学できることです。

 

絵画(絵巻物や仏画など)や彫刻(仏像)など様々なジャンルの国宝が京都国立博物館に集結しています。

 

国宝の中には、歴史の教科書で誰しも見たことがあるであろう文化財もあり、そういった有名な国宝も展示されます。

 

普段、美術館に行かない人でも教科書やテレビなどのどこかで見たことがある国宝なら親しみを持ちやすいのではないでしょうか。

 

見て見たかった国宝が展示されているなら目当ての国宝を鑑賞するのも良し。

美術品になじみがなくても、展示会場を観覧してどこかで見たことがある国宝があるならそれをじっくり見てみるのも良し。

 

テレビや書籍でしか見たことがなかった美術作品を実際に見てみたら、「意外に小さかった!」

逆に「思ったより大きかった!」などと思うことがあります。

 

難しいことを頭に入れるのも楽しいですが、それは置いておいて直感的な感覚で楽しむのも良いと思います。

 

 

 

第3期(~11月12日)に展示される有名な国宝は

  • 志賀島の金印(福岡市博物館)
  • 伝源頼朝像(京都・神護寺)

などです。

第4期(11月14日~11月26日)に展示される有名な国宝は

  • 伝源頼朝像(京都・神護寺)
  • 尾形光琳筆の燕子花図屏風(東京・根津美術館)

などです。

 

 

国宝展観覧の感想は?見る時間はどのぐらい必要?

国宝は美的にすばらしいものも多いので、国宝だらけの会場にいると、あちこちに目移りしてしまいました(笑)

 

普段、ざっと流してみるだけのジャンルでも知っている美術作品があればじっくりと見たくなりますし、知らないものでも一目見て美しいと思ったものはしばらく見ていたくなりました。

 

展示室内で作品の前が空いているところに行って、また比較的空いているところへ行きを繰り返しました。

 

混雑するのは仕方ないですが、個人的に満足度の高い展覧会となりました。

 

 

所要時間についてですが、第1期と第2期のそれぞれ国宝展に行きました。

 

第1期に観覧した時は第1期しか展示されない国宝を重点的に見たので、いくつかの展示作品しか見ていません。

展示会場のすべての展示作品を見たのは第2期です。

 

その第2期に会場を一通り見学した時は3時間かかりました。

 

夜間開館が行われる金曜日の17時00分頃から閉館時間の20時00分までいました。

ちょっと長めに観覧している方だと思いますので、一般的には1時間30分~2時間ぐらい必要になるかと思います。

 

平日の夜間とはいえ、展示会場はかなり混雑していました。

ただ、夜間開館日の遅い時間帯なので入場するための待ち時間はありませんでした。

 

 

国宝展の展示会場となっている平成知新館は1階~3階までのすべての展示室が国宝展の展示室となっています。

平成知新館の1階入口から入館後、エレベーターで3階に行き、3階→2階→1階の順番に回るように誘導されますが、必ずしもその順番で回らなければならないわけではありません。

 

国宝展で展示されている国宝は、基本的にジャンルごとに別々の展示室で展示されています。

興味のある展示室から順番に回っても良いです。

見たい美術作品を見た後の残った時間で、あまりなじみのないジャンルの展示室に行くというのも回り方としていいと思います。

 

基本的に、どの展示室も混雑していますが閉館時間が近い場合におすすめの回り方があります。

来館者の多くは3階→2階→1階の順番で展示室を観覧します。

出口が1階にあるのも1階に人が集まる要因でしょう。

 

その順番で回ると閉館時間の直前は1階の展示室にいる人の割合が高く3階の展示室は比較的空いています。

閉館数時間前に行って閉館時間まで滞在するなら1階→2階→3階で行くと、最後の3階はあまり混雑していない状況で観覧できるかもしれません。

 

ただし、第3期は金印が展示されます。

第2期は京都・大徳寺龍光院の曜変天目茶碗の展示場所だった1階の展示室の前に行列ができました。

 

第3期は金印の展示場所の前に行列ができているようです。

その金印が展示されているのが3階です。

 

大徳寺龍光院の曜変天目茶碗の展示の際は閉館時間ぎりぎりまで行列ができていたので、金印も閉館まぎわまで行列が絶えない可能性があります。

そうなると、金印を後回しにするということで、閉館まぎわに3階の展示室を観覧する人の割合が増えるかもしれません。

 

なので第3期に関して、最後に3階を観覧するのが有効でない可能性があります。

金印の展示は第3期だけなので、第4期は最後に3階を観覧する回り方がまた有効になると思います。

 

 

ちなみに第2期の大徳寺龍光院の曜変天目茶碗の前に行列についてですが、曜変天目を最前列で見たい人は列に並び、二列目からでもいいならすぐに見ることができるという形式で列整備が行われていました。

 

最前列で見学するというのは曜変天目の展示ケースの目の前で見るという意味で、二列目から見学するというのは、最前列の人の肩越しに曜変天目を見るということ…つまり少し離れてみるという意味です。

 

私は曜変天目以外の物を一通り見てから、閉館20分前に最前列で見るための並んだところ、15分くらい待って見ることができました。

 

はじめは列に並ばずに二列目から曜変天目を見て、その後に最前列から見るための列に並んで見たのですが、やはり最前列から見たほうが曜変天目が放つ輝きをはっきりと確認することができました。

 

 

第3期展示の金印ですが、金印は最小サイズの国宝であるため、最前列でなければよく見えなさそうです。

(金印が展示されている展示室は、曜変天目が展示された展示室とは異なるので、金印を観覧するための列整備は違うかもしれません)

 

ただ、この金印は福岡市博物館で常設展示されています。

福岡県には太宰府市に九州国立博物館もあります。

 

福岡市博物館と九州国立博物館は電車+徒歩で90分もあれば移動してしまえる距離です。

福岡の博物館巡りをする機会が今後ありそうなら、混雑する金印は見送って、福岡市博物館の常設展示でじっくり見学するのもありかなと思います。

 

国宝展の期間に京都国立博物館の常設展示も観覧できる?

京都国立博物館には2つの展示施設があります。

  • 明治古都館
  • 平成知新館

です。

 

明治古都館は特別展示用の展示施設として利用され、平成知新館は常設展示用の展示施設として利用されています。

ですが、国宝展の期間中は明治古都館は工事の関係で閉館しています。

 

そのため使えるのが平成知新館だけなのです。

国宝展を開催するには平成知新館を利用するしかないので、国宝展は特別展ではあるものの平成知新館を展示会場としています。

 

なので、国宝展の会期中は常設展示を実施していません。

 

 

平成知新館2階で金印や銅鐸の複製品を触れる?

毎日、10時過ぎ~16時頃まで、平成知新館の展示室の外(展示室とトイレの間らへん)にボランティアの方々がいて、美術品の複製品に触れることができます。

 

本物だと保存のために触れるわけにはいかず、美術品に触れる機会は少ないですよね。

 

国宝展に展示されている

  • 「金印」の複製品
  • 桜ケ丘遺跡出土品のうち袈裟襷文銅鐸(5号)」の複製品

に触れられます。

 

金印はスタンプのように紙に押下して使用するのではなく、封印する用途なのだそうで、複製品で簡単な封印の体験をすることができます。

銅鐸の方は、鐘を鳴らしたり重さを確かめたりできます。

 

そのほかにも

  • 岩絵具の見本
  • 木造の仏像の衣文の見本
  • 螺鈿と蒔絵の技法の見本

などがあるようです。

(タイミングによって触れることができる見本が違うとのこと)

 

複製品や見本に触れることができる時間が10時~16時頃までなので、夜間開館日の遅めに時間に来館する場合は時間が合わないですが、見るだけでなく触れることで美術に触れられる貴重な機会だと思いますので、立ち寄ってみることをおすすめします。

 

京都国立博物館の最寄駅からのアクセス方法です。

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